技術&サービスブログ

壁面タッチパネル

2020.01.22 テーマ: 工夫やアイデア, 日常, 機材情報

企画室の坂巻です。

前回と同様、北陽電機のUST-10LXを使い、
壁面をタッチパネルのように扱えるプログラムを
開発しました。

この例では、
画面の左側か右側をタッチすることで、
画像を送ったり戻したりできます。

また、左下は再生/停止ボタンとなっており、
表示している画像が動画の場合は、
動画の再生・停止ができるようになっています。

どんなサイズでも実装できることが強みなので、
動画のように、プロジェクターで投影した
サイズに合わせた運用はもちろん、
タッチパネルではないディスプレイを
タッチパネル化するといったことも実現可能です。

展示会や自社エントランスなどで
ちょっと空いた区画を利用して、
参加者が自由に資料を閲覧できるスペースを
作ったり、インタラクティブなコンテンツを
運用したりすれば、
1グレード上の展示になること間違いなし!

新規顧客の呼び込みをしたい方、
他企業との差別化をしたい方などなど、
是非、この『壁面タッチパネル』を
試されてみてはいかがでしょうか。

北陽電機 UST-10LX × Touch Designer

新年あけましておめでとうございます。
企画室の坂巻と申します。

昨今の企業イベントでは、
従来の見せるだけの映像に留まらず、
参加者も触って遊んで体感できる、
いわゆる『インタラクティブコンテンツ』が
賑わいを見せています。

その流れを受け、
弊社では、Touch Designerを用いて、
イベントなどで使えるセンサーのプロダクトを
開発しています。
Kinect、Real Sense(深度センサ)も
扱っていますが、今回は、測域センサの
北陽電機製 UST-10LXを利用したコンテンツを
開発してみました。

“UST-10LX”と聞いただけではピンと来ない方も、
このオレンジのキャップがついた
円筒型のセンサに見覚えがある方は
いらっしゃるのではないでしょうか。

UST-10LX

Touch Designerでは、
この”UST-10LX”を簡単に組み込める
“Hokuyo CHOP”があり、それを用いて、
簡単なインタラクティブコンテンツを
作成してみました。

“Hokuyo CHOP”でセンサーと接続し、
“CHOP to DAT”を接続すると、
このように極座標系の数値と直行座標系の
数値が”Table DAT”として出力されます。

TouchDesigner CHOPtoDAT

“UST-10LX”は、1080本に渡るレーザーの反射を
利用して物体の位置を検知し、
その位置の極座標数値を返しますので、
“Table DAT”に出力される極座標数値は
センサーの生の数値、直交座標の数値は
Touch Designerが極座標の数値を元に
計算した値です。

この値をTouch Designerの座標系に変換し、
検知された手の位置座標を、
オブジェクトのcenter座標と紐付けたものが
以下となります。

現在は、プロジェクターの位置の都合上、
壁面に投影していますが、
センサーを地面に近いところに置くことで、
人が映像の上を歩いた時に何らかの効果を与えるようなコンテンツの制作も予定しています。

簡単ですが、今回はこのあたりで・・・
続報がありましたら、また投稿致します。

インタラクティブコンテンツの保守とカスタマイズ

あけましておめでとうございます。

VR!AR!ディープラーニング!ビッグデータ!5G!など次世代技術と呼ばれていたものが、知ってか知らずか着実に社会へ浸透してきつつある昨今ですが、

ミレニアムからはや20年、数多のSFで「近未来」とされてきた2020年代を迎えるにあたり、「2020」という字面を見ると、いよいよ自分の中に残っていた未来的なものに対するちょっとした遠慮や抵抗感が「消え去った」気がしています。我々は未来人なんや…

さて、弊社では昨年から取り組みはじめた自社開発システム/インタラクティブコンテンツの開発ですが、映像送出やセンシング系だけでなく、昨年末には体験型ゲームコンテンツについてもやっとお客様に遊んでもらうことができました。

そのときの様子は前回の記事をご覧ください
プロジェクションマッピングとゲームコンテンツのコラボレーション!

こういったコンテンツやシステムは、様々なシチュエーションでクライアント様に使っていただくべく、イベントに合わせたデザイン変更やシステム(ゲームであればルールなど)のカスタマイズに対応できるよう、継続して整備と追開発が行われています。

では、先ほど見ていただいたゲームコンテンツについて、別のバージョンを見てみましょう。

いかがですか? 基本となる部分は全く同じなのですが、ステージがドーム状に囲われており、プレイヤーは四方八方にボールをバウンドさせながら、多彩なアプローチでターゲット(パネル)を狙っていく遊びに変化しています。

ドームの外観
ドームの外観

インターフェイス(センサー)はこのバージョンも引き続きMicrosoft Kinectを採用していますが、このルール下でのプレイ感覚として、ボールがバウンドしたタイミングにあわせて再発射することが楽しさに直結する部分になるため、手のひらを素早く握って開くことで発射できるように仕様を変更しました。

また、ボールの操舵感を体全体で味わってもらうため、発射方向を体幹(背骨の軸)の傾きでコントロールできるようになっています。グラフィックスとシステムはともに(サウンドも)、前回に引き続きTouchDesignerで完結しています。


プログラム全景

以上のように、まったくの新規開発ではなく、過去に制作したソリューションの目的に合わせたカスタマイズや、スポンサー様に合わせたデザインの追加・変更にも柔軟に対応していますので、PRイベントやパーティ、展示バリエーションへの活用など、アイデアがございましたらお問い合わせをお待ちしております。