技術&サービスブログ

最高品質のクロマキー合成Ultimatte 12を導入しました。

2019.11.04 テーマ: 撮影サポート&サービス

撮影レントでは最高品質のクロマキー合成Ultimatte 12を導入しました。
今回は、BlackMagic Design社のライブキーヤー、ultimatte12と、
専用リモートコントローラーUltimatte Smart Remote 4のご紹介と、簡単な使い方をご説明します。

Ultimatte 12本体


Ultimatte Smart Remote 4


【セッティング】
Ultimatteとリモコンはイーサネットケーブルで接続します。
リモコン側に端子が二口ありますが、左側に接続をしてください。


Ultimatte12の電源は二口ありますが、どちらか片方のみ繋げば起動可能です。
もう片方は予備電源となるため、使用する際はメインとは別の電源から取るようにしてください。
電源スイッチがないため、ACケーブルと電源を繋げば自動的に立ち上がります。


続いて映像信号を入力します。
カメラからの信号をFG(フォアグラウンド) IN端子背景素材をBG (バックグラウンド) IN端子に入れます。
確認用のモニターはMONITOR OUT端子へ接続してください。

※この時、フォアグラウンドに入力した信号のフォーマット(解像度、フレームレート)に、
その他の映像素材のフォーマットを一致させる必要があります。
一致していない場合は映像を認識することができませんのでご注意ください。
フォーマットはUHD 4K/60pまでの入力が可能です。



「TALENT OUT」はUltimatte12側の調整画面の切り替え設定に左右されず、キーイング後の映像のみの出力となるため、
演者さんの確認用モニターやクライアントモニター出力に使えるかと思います。

Ultimatte Smart Remote 4の電源を入れます。
起動時にアラート音が鳴り、windowsのOS画面が出てきますが正常な動作です。


起動が終わると、Ultimatte12が入力されている番号が点灯します。
Smart Remote 4を1台につき、Ultimatte12を8台まで制御することができます。
※カメラ1台につき、Ultimatte12が1台必要になります。



今回はカメラ1台でUltimatte12を1台しか使用していませんので、 「1」が点灯しています。
点灯されている番号を押すと、調整メニューに入ることができます。

【キーイング調整】
入力および出力が全て接続されていると、なんとなんと自動でキーイングを行ってくれます!!

Ultimatte 12…!なんてできる子なの…!
照明やカメラの色温度が適切にセッティングされていれば、この時点でほぼ合成が出来上 がっています!
(この時はまだライトなどセッティング途中でしたがほぼほぼ抜けてますね…)
完全ゼロスタートだとまずどこの値を調整したらいいのか?どう組み合わせたらいいの か?など迷うことが多くなるので、
この機能は本当に便利です!!!

また、1~8のボタン下部にある「FILE CLEAR」ボタンを押すと、デフォルトの自動設定 にいつでもリセットできます。
※デフォルトはグリーンが抜ける設定になっていますので、ブルーなど他の色を使用されている場合は、「CONFIGURE」内の「FUNCTIONS」にある項目から合成背景に使用されるものを選択してください。


ここから「MATTE」タブ内の、「CLEAN UP」「SHADOW LEVEL」等のつまみを回して値を調節することで、
キーイングの細かい調整ができます。


とても使える便利機能としては、上下左右でマスクを切ることができます。
背景布が少し足りない時や、フレーム内に照明やマイクの写り込みが出てきてしまう場合 は、 こちらの機能で消すこともできます。


その他、Ultimatte12内での簡易カラコレなども可能です!
詳細な調整方法は公式YouTubeチャンネルで詳しく紹介されていますので、
こちらをご覧ください。

【Ultimatte 12】最高品質のクロマキー合成



気になる抜け具合ですが、
抜きづらいとさせている髪の毛や容器に入った水なども綺麗に抜けます!!
弊社にあるスイッチャーでキーイングしたものと、アルティマットを比べると一目瞭然です!
Ultimatte 12使用


弊社スイッチャーのキーイング機能使用


ライブキーヤーということもあり、
合成具合をリアルタイムの映像とともに確認できるのは、とてもスピーディーですし、
何より安心です!
さらにキーイングされた映像のみ(FILLキー)を出力することもできるので、
別途レコーダーなどを用意して収録すれば、
撮影後の編集でキーイング調整作業がグッと楽になります。
今回、アルティマットでキーイングした映像を収録しましたのでご確認ください。

Blackmagic Ultimatte 12 クロマキー合成サンプル動画

以上、いかがでしたでしょうか?

Ultimatte 12は世界最高峰の放送品質のキーヤーで、次世代の放送グラフィックのために設計された
高度なリアルタイム合成プロセッサーです。

Ultimatteのレンタルはもちろん、アークベルではスタジオも社内にございます!
機材のレンタルはもちろん、撮影、照明、音声スタッフも手配可能です!


ご利用お待ちしております!!!!

スイッチャー“SONY MCX-500”を使用したタリーシステム

2019.10.15 テーマ: 撮影サポート&サービス

みなさまこんにちは!
撮影レント技術スタッフの本田です!

今回はスイッチャーとCCU、ビデオカメラSONY HXR-NX5Rを使用した
簡単、シンプル、そして安価(!)な3カメのタリーシステムの構築についてのご紹介です。

中継の現場でカメラにタリーを送りたいけど、
そんなに予算がない…
どんな機材を用意すれば良いかわからないし難しそう…
みたいなことありませんか?

今回はそんなお悩みを解決できるものになるかと思います!!

【主な使用機材】
・スイッチャー SONY MCX-500
・リモートコントロールユニット SONY RM-30BP
・カメラ SONY HXR-NX5R x3台
・PC (MCX-500設定用、Windows10推奨)

SONY MCX-500


SONY RM-30BP


それではまず今回のシステム図をご覧ください。


【セッティング方法】
①カメラからMCX-500に映像信号を入力します。

②MCX-500の「OPTION OUT」からRM-30BPの「OPTION」にLANCケーブルを接続します。


③RM-30BPとカメラのREMOTE端子にLANCケーブルを接続します。
LANC→XLRの変換ケーブルを使用し、XLRケーブルで長く引き延ばすことも可能です。

ここまでのセッティングで、
カメラのスイッチングと接続したカメラ3台のコントロール(FIZ、WB、GAINなど)が可能になります。

④カメラ側へタリーを表示させる設定のために
MCX-500の「PC UI」端子とPCをLANケーブルで接続します。


⑤MCX-500のUTILITYボタンを押して2ページ目のNETWORK画面を開き
CONNECTIONを「DIRECT」に設定し「CONNECT」を押すとIPアドレスが表示されます。


⑥今度はPC側の設定を行います。
コントロールパネルからネットワークとインターネットを開きます。


その中のネットワークと共有センターからローカルエリア接続を選択し、
プロパティをクリックします


インターネットプロトコルバージョン4を選択し、プロパティをクリックします。


「次のIPアドレスを使う」を選択し、IPアドレスを入力します。

ここには⑤のMCX-500に表示されていたIPアドレスを入力し、
末尾の数字のみ2~254のいずれかに変更して入力してください。
(末尾1はMCX-500で使用中のため)ここでは10を入力しています。

下の優先DNSサーバーには、同じく⑤で表示されたMCX-500のIPアドレス(末尾1)を入力します。

⑦PCでGoogle Chromeを開き、アドレスバーにMCX-500のIPアドレスを入力します。
最初に立ち上げた際はパスワードの設定を求められますので、
アルファベット、数字、記号全て含めた任意のパスワードを設定してください。

※ブラウザのパスワード自動保存機能は使用しないでください。
設定後、ブラウザ上にMCX-500の設定画面が表示されます。

⑧タリーシステムの設定を行います。
「Setup」タブ内にあるCamera Remoteの項目をクリックすると
下記の画面が表示されますので、
「Multi Cam Recording」をON
「Tally Control」をONに設定します。

すると
カメラの液晶モニターにタリーが表示されます!!

赤がプログラム、緑がネクストです。

以上!いかがでしたでしょうか?
実際にセッティングしてみるとかなりのシンプルさに驚きます!


このシステムを使用することでカメラマンとスイッチャーとの連携が取りやすくなり、
よりミスのないスイッチングができるかと思います。

また今回のシステムには入っていませんが、スイッチャーのプログラムアウトを分配し、
オンカメラモニターなどに映像を出してあげれば今使われている映像がわかり、
さらにカメラマンが安心してオペレーションできるかと思います!

他にもMCX-500にはスイッチャー単体でのストリーミング配信機能や、
プログラムアウトを収録することも可能です。

実際に機材を触ってテストしたいという方大歓迎です!
みなさま、ご利用お待ちしております!

撮影助手 現場レポート

2019.09.06 テーマ: 撮影サポート&サービス

皆様こんにちは。
撮影レント技術スタッフの本田です。

今回もアークベルが機材協力、
私本田が助手として参加させて頂いたミュージックビデオが公開されましたので、
お知らせさせていただきます!



MANON「AIR KISSING feat.KM&LEX」



以下クレジットになります。

MANON「AIR KISSING feat.KM&LEX」
Supported by WEGO

Director & Camera:yansuKIM

Camera Operator:Satoshi Honda (arkbell.inc)

Editor:Shinsaku “PUNK” Uemura

Gaffer:Mitsumasa Kataoka

Hair-Make up:Yutaka Izushima

Styling:Ai Suganuma

Equipment Support:arkbell.inc

Produced by lute


【主な使用機材】

RED GEMINI 5K (PLマウント)
ZEISS SUPER SPEED 25/35/50/85
Schneider Hollywood Black Magic (1/8, 1/4, 1/2, 1, 2)
Wooden Camera ショルダーリグ v2
Flowcine SERENE
ARRI FF-5 CINE
TERADEK BOLT500 XT
SmallHD 503 UltraBright
SmallHD/Teradek 703 BOLT
などなどその他たくさん





今回は夜の新宿でがっつり撮ってきました。
場所によってはかなり暗く、けっこうISO感度を上げましたが、
GEMINIのローライトモードがしっかり効いていて綺麗です!!
照明が使えない場所などでベースを持ち上げたい時でもノイズを気にせずガンガン使えます!!
ぜひ一度お試しください!!

私はミュージックビデオが大好きなのですが、
そのことを周りに言いまくっていたらMVのお仕事をどんどん頂けるようになりました。
いろいろな作品に参加させていただけるのは本当に光栄です…。
自分がやりたい、興味があることを発信することはとても大事ですね。
MV以外のお仕事ももちろんお待ちしております!

まだまだお知らせしたい作品がたくさんありますので、今後もお知らせしていきます!
最後までお読みいただきありがとうございました!

撮影助手 現場レポート

2019.06.06 テーマ: 撮影サポート&サービス

皆様こんにちは。
撮影レント技術スタッフの本田です。

今回、アークベルが機材協力、
私本田が助手として参加した映像が公開されましたので、
お知らせさせていただきます!



パーフェクトホイップ 歳月の贈り物
http://www.hada-senka.com/perfect-whip-10years/


映像も音楽も本当に素晴らしいです…
完パケを送っていただいたときに見て泣いてしまいました…


今回はサード助手として現場に入り、
カメラはALEXA mini、レンズはZEISSのSUPER SPEEDを使用しました。
映像のイメージとカメラの画がとてもマッチしたのではないかと思います。

早朝から海辺をひたすら歩いたり山登りを何度もしたり、
めちゃくちゃ過酷でしたが、なんとか1日で全て撮りきることができました。



以下クレジットになります。

CD:久下 祐二
Producer:安藤 知美
Director+Editor:ITTA

Cinematographer:yansuKIM
1AC:足立 ゆたか
2AC:三浦 佑太
3AC:本田 聡(アークベル)

Stylist:加古 高規
Hairmake:古澤 萌子
Shooting Equipment:アークベル
Compositor:Ryo Oami


【主な使用機材】
ALEXA mini
ZEISS SUPER SPEED 25/35/50/85
ARRI SXU-1/AMC-1
TERADEK BOLT500 XT
SmallHD 503 UltraBright
SONY PVM-A170
SmallHD/Teradek 703 BOLT
などなどその他たくさん



最近現場に呼んでいただけることがかなり増えており、
色々な作品に参加できることをとても嬉しく思います。
お気軽にご連絡お待ちしております!!!


最後までお読みいただきありがとうございました!